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デマルコ「ゆとりの法則」から「強気のスケジュール」

トム・デマルコの「ゆとりの法則」からの紹介。

第二回は、「強気のスケジュール」

デマルコは、ストレスの大きいプロジェクトは、誰もが「強気」あるいは「非常に強気」であり、これら「強気のスケジュール」としているプロジェクトは必ず失敗すると言っています。
また、リスクの高いプロジェクトを引き受けていても、ぎりぎりの可能性すらない約束をして、事態をさらに複雑にしまう。企業は、管理者に、できない約束をするという倫理観を意図的に受けこんでいることさえあると言っています。

結局、強気のスケジュールとは、実際には以下のようなことだと私は思います。

  1. 何の根拠もなく、単なる強気なだけで作成したスケジュールを管理者が作成する。
  2. 当然、スケジュールは遅れる。
  3. 管理者は、実作業者のパフォーマンスが悪いので、スケジュールが遅れたと責任転化するか、何もしない。
  4. スケジュールの虚構を長くするために、嘘の宣言が行われる。
  5. 計画と現実の差が隠せない状態になり、突然、計画が半年遅れる。

デマルコは、スケジュールが遅れた場合、スケジュールを達成できなかった人が責任を負うのではなく、スケジュールを立てた人が負うべきであるといっています。

少し話は変わって、XPでは計画について、以下のように位置づけています。

計画は、必要に応じて変更する。計画によって、プロジェクトがどこまで進んだか、進んでいる方向が正しいかを判断する。

この考えに基づいて、当初の計画は、予想できない突発的な出来事は起きないものとして、作成します。

当然、予想できない出来事が起きたら、そこで再計画します。

私は、「強気のスケジュール」でプロジェクトを進めるより、XP的な計画でプロジェクトを進める方が、成功する可能性は高いし、精神衛生上も良いと思います。

多分、どんな優れた管理者でも、予測できない出来事を正しくスケジュールすることはできないと思います。

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投稿日時 : 2004年3月9日 0:44


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#  re: デマルコ「ゆとりの法則」から「強気のスケジュール」 2004年3月9日 10:07 菊池

>私は、「強気のスケジュール」でプロジェクトを進めるより、XP的な計画でプロジェクトを進める方が、成功する可能性は高いし、精神衛生上も良いと思います。

 確かに、問題は契約上の納期との関係をどうするかですよね。
 ここが No Answer なんですよね…

 納期を契約に織り込まないわけには行かないと思いますし。
 仕様変更があれば顧客責任として納期の変更(それに追従して工数も)もありえるけど、仕様変更が無い場合には顧客責任も言えないですしね。

#  re: デマルコ「ゆとりの法則」から「強気のスケジュール」 2004年3月9日 23:33 小井土です。

菊池さんコメントありがとうございます。

契約の問題ですが、根っこには、顧客と開発者(実際にはマネージャか)との対立があるように感じています。
対立がなくなれば、実は、契約の問題は、いろいろ歩み寄れるように思います。

実際、この根っこが大きな壁です。
この間のセミナーでも、ユーザーの発表者の方が、「SIerに騙されないように、いろいろ勉強しています」を強調していました。
開発サイドは、何とか楽して儲けようなどと考えている。

結局、両者とも不幸になり、言い訳(嘘)と残業の日々。
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